2012年9月23日日曜日

Divine Providence

おひさしぶりです。サークルの合宿に行ってました。いやー、本当に心の底から楽しかった3泊4日でした笑
というわけで今日からまたブログ再開します。今回はEric Claptonのブートをご紹介。


「Divine Providence」  2CD  録音:SBD/S

Disc 1
1, Crossroads
2, White Room
3, I Shot The Sheriff
4, Hung Up On Your Love
5, Wonderful Tonight
6, Miss You
7, Same Old Blues

Disc 2
1, Tearing Us Apart
2, Holy Mother
3, Badge
4, Let It Rain
5, Cocaine
6, Layla
7, Further On Up The Road
8, Sunshine Of Your Love


ジャケがかなり面白いですねw
このブートは、1987年4月26日のプロヴィデンス公演を収録しています。このライブには、クラプトンのアルバムプロデュースも務めたフィル・コリンズがドラマーとして参加しています。この頃のコリンズは、クラプトンとの仕事の他に、1985年にイギリスとアメリカ両方で開催されたライブ・エイドになんと両方とも参加(イギリスでのパフォーマンス後、コンコルドに乗ってすぐさまアメリカに直行し、そっちでもライブをしたというww)するなど、「世界一忙しい男」と呼ばれた充実した時期だったようです。
そんな彼をドラムに迎えてるのですから、悪いライブになる訳がございません。クラプトン自身もいつも以上にギターが冴え渡ってます。弾きまくってますね〜。ベースのネーザン・イーストとの絡みもバッチリです。個人的にはSame Old Blues, Badge, Let It Rain, Cocaine, Laylaなどがオススメトラックですかねぇ。
1970年代のクラプトンと違って、80年代の彼はエフェクターを強めにかけてますが、これは聴き手の好みの問題でしょうか。僕自身はあまり気にはなりませんでした。


そしてなにより賞賛すべきなのは、その音質!!!このままオフィシャルリリースしても良いくらいの超高音質サウンドボード音源です!これはとにかく素晴らしい。キーボードやコーラスの音も分厚く、迫力があります。低音から高音まで出力レベルも問題ありません。最高のライブが最高の音質で聴ける、たまりませんなw


というわけでこのタイトル、セトリも名曲ばかりですし、超オススメです。ブート初心者の方にも自信を持ってすすめられます。ちなみに自分はこのブートをBFで新品1000円で買う事が出来ました(ネットで調べたら、通常価格は5000円ほどなのかな?)。最後の一枚だったのでラッキーでした。とはいえ廃盤にはなってないようで、まだまだ普通に買えると思います。日本語帯付きで、ジャケと共にコーティング仕様になってるので、豪華な感じもしますよwww

2012年9月14日金曜日

Rise & Shine

今日は再びPink Floydのブートでもいってみましょう。先日なかなか面白いブツを手に入れましたんで。


「Rise & Shine」  2CD-R  録音:AUD/A

Disc 1
1, Alan's Psychedelic Breakfast
2, The Embryo
3, Fat Old Sun
4, Careful With That Axe, Eugene

Disc 2
1, Set The Controls For The Heart Of The Sun
2, A Saucerful Of Secrets
3, Atom Heart Mother
4, Atom Heart Mother (Reprise)


このブートは、アルバム「Atom Heart Mother」のために実施されたツアーから、1970年12月22日に行われたヨークシャーはシェフィールド公演を収録したものになります。元々は別のフロイドのブートにボーナスディスクとしてついていたタイトルですが、自分はこれを単体で地元の中古CD Shopで見つけました。

この公演は、12月の本国英国ツアーの最終日にあたるライブであり、かつAtom Heart Mother(原子心母)がオーケストラ付きで演奏された数少ないライブの一つでもあるので、それだけでもなかなか聴く価値がある音源なのですが、それ以上にこの音源が絶対的な魅力を持っているのは、なんといってもAlan's Psychedelic Breakfastがプレイされていることでしょう。アルバム「Atom Heart Mother」のB面に収録されているこの曲ですが、ライブで演奏された事自体がどうやらこのライブだけのようで、激レアな音源と言えます。
セットリストの一曲目にありながら30分近い演奏時間に及ぶこの曲は、出だしは非常にブルージーな感じでスタートします。そして、数分経った頃からオーディエンスが一斉に笑い始める箇所が何回も出てきます。これ、実はステージ上でなんと目玉焼きを焼いてみせるという前衛的というかかなり変わったパフォーマンスをしていたようです。たしかに曲中のSEに混じって楽器らしからぬ音もステージからちらほら聴こえてきますww
この実験的な姿勢は、当時のPink Floydのスタイルを表しているようで非常に興味深いです。


ちなみにドキュメントとして興味深い箇所がもう一カ所。それはA Saucerful Of Secretsです。18分過ぎまでは順調な演奏を見せているのですが、18:20あたりで急に電源が落ちてしまい、ドラムしか聴こえなくなるというトラブルに見舞われます。演奏は中断。観客は一瞬曲が終わったものと勘違いをして拍手をしています。すると、1分ほど経った頃から、まずリックのピアノが復活したようで、伴奏を弾き始めます。そしてさらに30秒ほど経つと彼のハモンドオルガンも聴こえてくるようになり、その後にロジャーのベースとギルモアのギターも復活。曲に無事戻っていく一部始終を聴く事が出来ます。
Pink Floydのような長尺の曲をやるバンドにとって、このようなトラブルは曲を再開するにしてもどこからどのように始めるかという問題もあったりしてかなり困ると思うのですが、この日は案外あっさりと再開していますねw
ちなみに同様の電源トラブルによる演奏中断は、同年10月17日のカナダはペッパーランド・オーデトリアム公演でも発生しており、その日は、Astronomy Domineをなんと4回もやり直しています。

加えて、上述のオケ付きの「原子心母」では、33分に渡る濃密な演奏を聴く事が出来ます。演奏のクオリティも高く、オケや各種SEとの絡みも円熟の極みといったところでしょうか。演奏終了後、オーディエンスの割れんばかりの大拍手に応えて、ギルモアのスライドギターから始まる同曲のコーダ部分を3分ほどもう一度演奏するという、他では見られないであろうサービスっぷりまで聴く事が出来ます笑


言い遅れましたが、最後にこのブートの肝心の音質について。モノラル気味で、昔の録音独特のサーッというノイズが全般的に乗ってはいますが、ステージに近いところで録音された為か、音割れもなく、非常に聴きやすいオーディエンス録音です。1970年のオーディエンス録音としたら上々の音質と言えると思います。ボーナスディスク扱いではありますが、これだけ単体で売り出してもフロイドファンは十分買う価値のある音源でしょう。


2012年9月10日月曜日

BROTHERLY LOVE : Just Before 10th Anniversary

お久しぶりです。一週間ほど空いてしまった・・・。少しずつですがたまってるoasisブートのレビュー更新していきます。ごめんなさい。本日ご紹介するのはこちら。


「BROTHERLY LOVE : Just Before 10th Anniversary」  1CD  録音:SBD/A

1, Go Let It Out
2, Columbia
3, Morning Glory
4, Fade Away
5, Acquiesce
6, Gas Panic!
7, Cigarettes & Alcohol
8, Step Out
9, Slide Away
10, Champagne Supernova
11, Don't Look Back In Anger
12, I Am The Walrus


2000年の「Standing On The Shoulder Of Giants」リリースに伴う世界ツアーを終えたoasisは2001年に入ってBlack Crowesと北米限定でジョイントツアーを行います。そのミニツアーのタイトルはなんと「Brotherly Love Tour」(兄弟愛ツアー)!これはoasisとBlack Crowesの両バンドが共に兄弟でバンドを組んでいる事に由来するのですが、いかんせんoasis的にはなかなか歯がゆいタイトルですなwww


そんなミニツアーの中からこのブートは5/17のデンバー公演を収録しています。ネットで放送された音源が元となっていて、全曲サウンドボード音源でライブを楽しむ事が出来ます。ちなみに、このミニツアーにはアランが手首をケガした為に参加しておらず、代わりに彼の兄のスティーブ・ホワイト(ポール・ウェラーのバンドのドラマーとしてもおなじみ)がドラムを叩いています。元々公演数も少ないツアーですから、こうしてブート(しかもサウンドボード)で聴く事が出来るのは貴重と言えますね。フィルやタム回しなどがアランよりも多めで、いつもとひと味違った演奏が楽しめます。Acquiesceなどのドラミングは特にパワフルで迫力ありますよ〜^^


そんなレアなツアーを収録した本ブートですが、いくつか欠点も。
まず、オーディエンスの歓声がほとんど聴こえません。ボリュームをかなり上げると歓声が多少聞こえてくるので、これは放送時のミックスの問題でしょう。この日はリアムもノエルもかなりMCが饒舌で、いろいろ機嫌良く喋っているので、オーディエンスの反応がほとんど聴こえないのはちょっとマイナスポイント・・・。
加えて、最後の2曲で急にノイズが増えていくのもいただけません。元々ネット放送音源なので、ビットレートの関係上多少シャリシャリした音質になってしまうのは致し方ない事なのですが、ノイズが乗ってしまっているのは非常にもったいないです。



とまぁ、このように音質の欠点が多少見受けられるブートですが、そもそもこの「兄弟愛ツアー」はほとんどブート化されていないので、音源があるだけでも良しとしましょう。それに基本的には十分聴ける音質です。そしてさらにフォローを入れるなら、このブートをリリースしたPolar Bearというレーベルは、プレスCDにも関わらず、全体的にどのタイトルも購入しやすい価格になっている事が多いので、お財布的にも買って損はしないと思いますよ。
ちなみに個人的なおすすめトラックはGas Panic!です。オフィシャルライブ盤「Familiar To Millions」に代表される2000年のライブと違って、この2001年のツアーでは後半のアレンジが変わっています。ゆったりとした中間部分からテンポが急に速くなってノエルのスライドバーのソロ?に突入していくアレンジがGoodです。

2012年9月1日土曜日

Three Times A Hero

Beady Eyeの音源紹介しといてノエルの方を放置する訳にはいきませんので、今回はそのブートでも。


「Three Times A Hero」  2CD-R+1DVD-R  録音:AUD/S 画質:AUD/A

Disc 1
1, Opening (Shoot A Hole Into The Sun)
2, (It's Good) To Be Free
3, Mucky Fingers
4, Everybody's On The Run
5, Dream On
6, If I Had A Gun...
7, The Good Rebel
8, The Death Of You And Me
9, Freaky Teeth
10, Supersonic (Acoustic Version)
11, (I Wanna Live In A Dream In My) Record Machine
12, AKA... What A Life!
13, Band Introduction
14, Talk Tonight
15, Soldier Boys And Jesus Freaks
16, AKA... Broken Arrow
17, Half The World Away
18, (Stranded On) The Wrong Beach

Disc 2
1, Let The Lord Shine A Light On Me
2, Whatever
3, Little By Little
4, Don't Look Back In Anger
5, Closing
6, Mucky Fingers(ここからボーナストラック)
7, Supersonic (Acoustic Version)
8, (I Wanna Live In A Dream In My) Record Machine
9, AKA... What A Life!
10, Talk Tonight
11, Half The World Away
12, Let The Lord Shine A Light On Me
13, Whatever
14, Little By Little
15, Don't Look Back In Anger


本タイトルは記憶にも新しい2012年7月28日のフジロック・フェスティバルで、ヘッドライナーを務めたノエルのライブを収録したブートです。自分もこの日見に行きました!Noel Gallagher's High Flying Birdsとして2012年だけで既に2回来日単独公演を行っているノエル。これで今年3回目の来日ですww


まず、注目すべきはそのセットリスト。他の国のフェスに出演した時は、普段のセットリストをフェス用に短縮してライブを行っているのですが、なんとフジロックでは5月に単独公演を武道館で行った時と同じセットリストでやってくれました!フェスで20曲という大盤振る舞いです!

パフォーマンスも飛躍的に上がっています。自分は5月の武道館公演は行かなかった代わりに、1月の東京ドームシティーホール公演を全日程見に行ったのですが、その頃と比べてレベルが格段に上がっています。自信に満ちあふれてるんですよね。演奏に迷いが感じられないのは当然の事として、oasis時代の曲、ソロアルバムの曲、B面の曲、そんなもの関係なしに全曲に「どうだ、これがノエル様だ」という風格が漂ってます。現場で非常にそれを体感しました。
その他、Freaky Teeth演奏前のMCにおける最前列にいた女性ファンとのやりとりを初めとして、もはや恒例となったファンとのコミュニケーションも聴く事が出来ます。非常にリラックスした様子でもありました。


このように、バンドのコンディションは非常に良好なライブでしたが、もうひとつ肝心なのはその音質。まさに極上と言って良いでしょう。野外ライブを収録したブートとしては最高レベルの音質です。毎回毎回思うのですが、このXAVELというメーカーは本当に良い仕事しますねぇww
通常盤と初回盤両方についてくるボーナストラックには、当日メンバーが使用したIEM(イン・イヤー・モニター)音源から抜粋で10曲を収録。つい数年前まではモニター音源を傍受したものって聴くに堪えない酷い音質のが多かったんですが、これは歓声がほとんどミックスされていなかったり、音が多少ペラペラしている感はあるものの、良好な音質で聴く事が出来ます。

さらに初回盤には当日ステージの横に備え付けられた巨大スクリーンを固定カメラで全曲撮影したDVDがついています。これがまた凄い!画質は極上とまではいきませんが、十分鑑賞可能なレベルですし、音質も良いです。開演前の「NEXT UP, Noel Gallagher's High Flying Birds」の表示からライブ終演後までひたすらスクリーンだけを画面サイズ一杯に撮影しています。カメラがぶれる事もなく、まるでテレビでノエルのフジロックのステージを普通に見ている気分です。「プロショット映像をオーディエンスショットで撮影したもの」としては最高峰でしょう。初回盤だけについているのがもったいないです。


というわけで興奮冷めやらぬこのステージを収録したブートは、CD-R, DVD-Rという欠点を除けば、パフォーマンス・音質共にパーフェクトと言えるタイトルです。超オススメです。初回盤もまだ売っているようなので、ショップへ急げ!!^^